ぺいちゃんねる硬水編

続いてはこちらの曲。

サブスクにない!#5 アンジュルム「46億年LOVE」

なんか最近いやなニュース多すぎませんか?

私たち、普通にいま日本で生きてるんですけど。

そこらへんにいるんですけど。

無駄に傷つかないように黙ってるだけなんですけど。

 

そんな想いをを日々募らせている私ですが、

この前アンジュルムのコンサートでこの曲を聴いて思わず泣いてしまったんですよね。

 

笑顔でこの曲を歌ってくれる彼女たちの姿を見て……

ということで、いまひどいニュースに傷ついている貴方、日本のクィア・ソングを求めている貴方、多様性という言葉の都合の良い誤用に腹を立てている貴方にこの曲をおすすめします。

 

サブスクにない!#5 アンジュルム「46億年LOVE」

 

【楽曲データ】

f:id:peiqn:20230619170025j:image

発売 2018年10月31日

レーベル hachama/UP-FRONT WORKS

作詞 児玉雨子

作曲 林田健司

編曲 鈴木俊介

 

【楽曲について】

SMAP「青いイナズマ」「君色思い」、Kinki Kidsビロードの闇」などでおなじみの林田健司を迎えた楽曲。

ブラスやぶりぶりのベースが特徴のディスコ・ファンクです。


www.youtube.com

圧倒的に陽気な雰囲気の楽曲ですが、この曲のなにが良いって、ひりついた現状に対抗する歌詞です。

5年経ってもこの歌詞に励まされてしまう、というのはクィアを取り巻く環境が全く改善されていないことと同義なので情けなさい話なのですが。

 

この曲を作詞したのは児玉雨子さん。

「##NAME##」という小説で今年の芥川賞候補になっている方ですね。

彼女の時代を読むことに長けた筆致は、ハロプロの色々な楽曲に表れています。

その代表作といっても過言ではないのがこの曲です。

 

”誰も彼も きっとちがう同士

 わかんなくても当然 ダイバーシティ

 傷ついたら「傷ついたよ」と

 伝えられたら……”

 

多様性やダイバーシティという言葉が軽々しく扱われ、意味のない言葉になってしまった現代。

この曲は唯一といっても過言ではない、その意味をしっかり歌詞に書き記せた楽曲だと思います。

クィアに止まらない、マイノリティな立場に寄り添う歌詞。

”わかんなくても当然”、ここで終わってしまうひとがあまりにも多い。

でもそれだけじゃ共生なんて無理なんです。その先がなくては。

そして歌詞はこう続きます。

 

”作ろう!まばゆい愛の時代

 それしかないよ 実際問題

 夢に見てた自分じゃなくても

 真っ当に暮らしていく

 今どき”

 

大きくでましたが、願うべきはそこ。

不況の時代、私自身も幼いころに夢見た大人にはなれていませんが、

犯罪をおかすことなく生きている真っ当さにプライドを持ちたい。

小さくても誇り高い、私の大好きなフレーズです。

 

そして最後にこの曲の落ちサビの歌詞。

 

“もしも争いのない未来

 誰かが堪えてたら意味ない”

 

マイノリティを弾圧しても平和も愛も手に入らない。

愛でいっぱいのこの曲を、元気いっぱいのアンジュルムが歌うのですから、

ほんとそれ、という気持ちになります。

ファックな世界に愛で戦いましょうってそれ、もうプリキュアやん。

キュアムーンライトやん。(ハートキャッチ!プリキュア最終回より)

 

この力強い歌詞を、マジョリティ側が悪用することのないよう、

それだけを願います!絶対だめだからね!

 

【音源を手に入れる方法】

シングル「タデ食う虫もLike it! /46億年LOVE」

アルバム「輪廻転生 ~ANGERME Past, Present & Future~」

 

【なぜサブスクにないのかを考える】

ハロー!プロジェクトは大手サブスク配信なし

 

【さいごに】

この曲のMVにいるメンバーももうほとんど卒業してしまいました。

いまでも残っているのは竹内朱莉さん、佐々木莉佳子さん、上國料萌衣さん、川村文乃さんだけ。

そして6月21日の横浜アリーナ公演を持って竹内朱莉さんが卒業します。

寂しさもありますが、アンジュルム史上最高動員が確約された横浜アリーナで、この曲をぜひ歌ってもらいたいです。

 

号泣する準備は出来ている!

 

ライブビューイング、まだ間に合います。

みんなでアンジュルムを愛しましょう!

愛は超える46億年!