aespaが5月8日にカムバするとの報を見て、久しぶりに全曲聴き直してるこの頃です。皆様いかがお過ごしですか?
TLで流れてくるコンサート映像を見る限り、新曲結構好みです。それが今度のカムバで発表されるかはわかりませんが非常に楽しみ。それにしても良い曲だなぁ、「Dreams Come True」。aespaのカバーをきっかけに去年S.E.S.の原曲も聴きました。Red Velvetがカバーした「Be Natural」もそうですが、サウンドが現行のものと比べても全く見劣りしませんよね。私としては、当時小学生ながらテレビや親の運転する車のカーステで聴いていたR&Bを思い出して懐かしい気持ちになります。そしていまだに好きな音。
と同時に、S.E.S.を聴いていると、こころの中のもう1人の自分が囁くのです。
「忘れてない?彼女たちのこと」
ん?
あ、これハロヲタの自分だ。
もちろん忘れてません。日本にもあのとき、ちゃんとR&BサウンドをJ-POPに落とし込んでいるグループがたくさんいました。ハロー!プロジェクトにも。
それこそが、太陽とシスコムーン!
太陽とシスコムーンこそ、日本のS.E.S.やねん!!!
#物議
というわけで
サブスクにない!#4は、私が太陽とシスコムーンで一番好きな曲「月と太陽」です。
【楽曲データ】
発売 1999年4月21日
レーベル zetima
作詞 つんく
作曲 つんく
編曲 小西貴雄、下町兄弟
【楽曲について】
テレビ東京で放送されていた人気オーディション番組「ASAYAN」内にて開催された「つんくプロデュース元芸能人新ユニットオーディション」にて結成された4人組グループのデビュー・シングル。
元五輪体操選手、元大阪パフォーマンスドール、中国出身歌手、民謡の家元という、Mnetですらここまでは揃えないだろうという強烈な顔ぶれであり、もちろん最近のアイドル・グループとは全然特色が異なります。
前置きでR&Bと書いておきながらこの曲は思いっきりディスコハウス歌謡です、すみません。
当時のJ-POPは欧米のトレンドを踏襲してR&Bを目指していましたが、ヒットした曲はほぼハウスでした。当時人気プロデューサーだった小室哲哉やつんくもR&Bサウンドを追求していたものの、道半ばで別路線に移ります。それは宇多田ヒカルという"日本でのR&Bの成功例"が登場し、バカ売れしてしまったから。小室哲哉はそう言ってるのを結構覚えていますが、つんくは小学生のとき読んだマガジンの読み切り「つんく物語」がソースです。(ほんま?)
このふたりがトランスやディスコに向かわずにR&B路線を突き詰めていたら、いまのJ-POPはもっとサウンドが凝りまくったものになっていたかもしれませんね。小室のトランスもつんくのディスコもそれはそれで高品質で最高ですが。
さて、この曲はそんな、宇多田ヒカルの成功を受ける寸前?につんくが制作した楽曲。
モーニング娘。「Memory 青春の光」(1999年2月10日)、タンポポ「Motto」(1999年3月10日)に並ぶ意欲作です。(この2曲はなんとニューヨークRECです。金〜!)
公式ではないですがMVをご覧ください。
ギラ!
ギラ!!
しております!!!!!!
最近のアイドルとはやはり別物ですね。しかしオーディション出身なだけあって歌が本当にお上手。4人それぞれのパワフルかつウェットという、相反しそうでちゃんと共存するんだよォォッ!な質感がたまらない。中国出身メンバーRuRuのパートもうまくハマってます。平成の古い曲、と一蹴するのはもったいない、聴き進めれば聴き進めるほど味の出る曲です。ギラつきの奥に確かにある「実力派」の一面に興奮できます!それにやっぱりサウンド。この頃のJ-POPってお金あるなぁと感じてしまいますよね。鳴ってる音が良いですもん。YouTubeのこの動画の音源で伝わるかは難しいので、ぜひCDで聴いてみて欲しいです。
タイトルのインパクトで当時の日本人の脳に刷り込まれた「ガタメキラ」、Juice=Juiceのカバーでお馴染み「Magic of Love」、マツコ・デラックスが大好きな「宇宙で La Ta Ta」の影に隠れがちですがこの曲も本当に良い曲です!
【音源を手に入れる方法】
シングル「月と太陽」
アルバム「Taiyo & Ciscomoon 1」
ベスト・アルバム「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト」
【なぜサブスクにないのかを考える】
ハロー!プロジェクトは基本的にサブスク配信されておりません。う〜ん。平成リリースの作品は配信しても良さそうな気がするんですけどね……。みなさんに聴いてほしい曲がたくさんあるので!
【さいごに】
aespaのカムバをきっかけに再び太シスを聴き直すという、世界で私だけかもしれないこの謎の挙動。
みなさんも是非体験してみてください。
4人組、そのうち中国出身メンバーひとりという共通点もありますんで……。(怒られんで)
ちなみにここ1週間風邪をひきながらだらだらこの記事を書いていたら、ちょうど太陽とシスコムーンデビュー24周年の日になりました!おめでとうございます!
今後もaespaもS.E.S.も太陽とシスコムーンも愛聴していきたいと思います!
それでは!