ぺいちゃんねる硬水編

続いてはこちらの曲。

俺のテンポを乱すな……2020年、EXOの「Tempo」に狂った話。

※4年後のいま改めてTempoブログを書きました!よければこちらもどうぞ※

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 今年の3月、突然K-POP沼に落ちた。

 予兆は正直あったと思う。まず「PRODUCE101 JAPAN」(以下日プ)への爆ハマり。そこで歌われるBTSSHINeeSEVENTEEN、BLACK PINKを、日プの推しである豆原一成(や落ちてしまったひとたち)を想いながらエンドレス・リピートしていたからだ。

 


【豆原 一成(Mamehara Issei)】推しカメラ|防弾少年団♬FIRE@グループバトル|PRODUCE 101 JAPAN

 それまでも、大学時代の先輩や友人がSHINee、少女時代、f(x)ペンであったり、偶然フォローしていた音楽好きな方が早い段階からK-POP沼に落ちていて、SHINeeが「1 of 1」にてニュージャックスウィングに手を出した時期なんかは彼の興奮に食指が動いたりしていた。個人的にもBTSが「Blood Sweat & Tears」のリリース時、TLに流れてきたMVを観てワクワクが止まらなくなり、友人に薦めまくった記憶がある。その年のマイベスト10にも選んだ。

 


BTS (방탄소년단) '피 땀 눈물 (Blood Sweat & Tears)' Official MV

 

 しかし、ハマっていなかった。今年の3月までは。

 それはなぜか?

 

 EXOの「Tempo」に出会っていなかったからである。

 

 リベラル派を自認していながらK-POPを聴くとき、なんかモヤモヤしちゃってた。なんだかんだ日本のアイドルが一番だと思ってた。昔のK-POPの単語リフレイン系EDMイメージをずっと捨てられずにいた……いや

 

 EXOの「Tempo」に出会っていなかったからである!

 

 マジでいなかった。周りに。EXO好きなひと。まずゲイの多くは男性K-POPグループに興味がないのである。しかし、いま思い返せば前述したK-POPフリークの友人やフォロワーさんは何度も話題にあげていたはず。でも本当にEXOの音楽を7年間、1度も聴いたことがなかった。初めて聴いたのは日プで木全チームが「Love Me Right~Romanthic Universe~」を披露してぶっ叩かれていたのをみて、どうせなら本家も聴いてみようと思ったときである。でもそのときも「D.Oってひとマジでかわいいな」と思ったのと、「歌がうめえ」くらいだった。ハマってはいなかった。なぜなら

 

 EXOの「Tempo」に出会っていなかったから!!!!!!!!!!!!!!!!

 

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▲無関係のひと

 

 

 いやほんまそれな。

 今年の3月、偶然YouTubeの自動再生で「Tempo」が流れ始めた。

 いつもならPS4のコントローラーに手を伸ばすはずだが、そのときは出来なかった。

 

 


EXO 엑소 'Tempo' MV

 

 「I can’t believe!!!!!!!!!!」

 ジョンデのヴォーカルが声高にはじまりを告げる。

 その裏で鳴る重厚なシンセ・サウンド

 ベッキョンのワンポイント歌唱。

 歌がうますぎるジョンデ。

 楽器のひとつかのようにベース・ラインをなぞるコーラス。

 フィンガー・スナップ。

 心地よすぎるドラム(マジで最高の音)が鳴ると、全然ポップとは言えないが一度聞くと耳から離れない激渋なサビが始まる。

 鳴り続けるベッドのスプリング音。

良い音すぎるスネア、ベース……これはなんだ?

 なんだこの曲は?!

 「I can’t believe!!!!!!!!!!」

 俺も叫んだ。

 

 

 それからというもの、1日も欠かさずに聴き続け、いまでは人生で最も聴いた曲をPerfumeの「スパイス」、L’Arc~en~Cielの「winter fall」と争っているくらいである。

 凄いのかどうかはわかりづらいと思うが、つまり俺のこれまでの人生で、恐ろしい額の貢ぎ方をしてきたグループと肩を並べたということ。たった半年で!

 

 EXOに狂うほど、他のK-POPグループにもハマり、多くの楽曲に触れてきた。好きな曲も増えた。

 

 でもそれを経た今だから言える。

 

 EXOの「Tempo」はK-POPの究極形であると!!!!!

 

 2018年にリリースされた曲をいまさらうだうだ書くのは正直誰も求めていないだろうが、書く。正直に言うと色々なサイトを見て書くけど、この曲はジャージークラブやファンク、R&Bなどを落としこんだダンス・ミュージックって感じらしい。K-POPって、いまだからわかるけど、J-POPと同じくジャンルではないから一括りにできない。色々なジャンルを落としこんでる。グループや時代によってそのバランスが違うのである。

 

 この「Tempo」は前述したようにブラック・ミュージックを様々なベクトルから取りこんだもの。とりあえず鳴っている音全部が良い。どの音を追って聴いても興奮が止まらない。

 ただ、この文だけでは欧米のアーティストの楽曲とあまり変わらないのでは?そっち聴くしぃ。と思ってしまう方もいるかもしれない。

 しかし驚くべきことに、この曲、全く余白がないのである。

 3分45秒、ずっと誰かしら歌っているのである。

 声が聞こえない時間なんておそらくトータルで3秒もないのではないだろうか?

 8人(本当はもう1人)の男たちが入れ替わり立ち替わり、マイクを握るのである。

 あるのは緩急だけで、ずっとドラマが続いている。「Tempo」はロック・オペラ!「Tempo」は10年代の「ボヘミアン・ラプソディー」だ!

 

 

 正直に言って、その余白のなさは、ひとによっては息苦しいポイントだと思う。

 しかし、私はそう感じなかった。夢中になった。なぜか。

 

 EXOだからである。

 

 後に多くのK-POPグループの曲を聴いて思ったのだが、彼ら他と比べても、あまりにも歌が上手い。BTSのヒット以前に「K-POPの帝王」と呼ばれていただけはある実力者。さらにその呼び名にふさわしく、各々の自信が凄まじい。それぞれの声がキャラ立ちしているし、さらにダンスもうまい。マジでやばいEXO。ギョンスかわいいし……。

 

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▲ウリギョンス

 

 そしてそれは長い年月のなかで培われたものなのだ。2012年にデビューし、紆余曲折ありつつもミリオンを連発するほどの人気グループに。苦労も十分、名声も十分、そんな彼らがしょぼい歌うたえますか?うたえません。楽曲のクオリティは年々あがっていく。後追いでも(後追いのほうが?)わかるくらいに。彼らの楽曲は、K-POP界全体のクオリティアップに沿って、いや、それを上回る勢いで、どんどんよくなっていく。

 


EXO 엑소 '으르렁 (Growl)' MV (Korean Ver.)

 


EXO 엑소 'CALL ME BABY' MV

 


EXO 엑소 'Monster' MV

 

 その極め付けがこの「Tempo」!!!!!!!

 雑食な音楽性、リスナーを飽きさせない詰め込み感、かといってどの音も潰さない良質なミックス、各々がセンターで目立つエース集団感。K-POPの特徴をここまで高水準で表現できた曲は他にない……と思います(弱気)

 

 「Tempo」以降のK-POPを聴くと、ややトレンドの移り変わりを感じる。

 BTSを中心に、余白のある楽曲が増えてきている気がするのだ。個人的にはそっちも大好物であり、Golden Childの「Without You」やそれこそEXOのBAEKHYUNのソロなんかもヘビロテしている。


BAEKHYUN 백현 'Candy' MV

 

 しかし、それらを聴くとやっぱり思ってしまう。

 EXOの「Tempo」がひとつの究極であり、いまは別の究極へ至るための世界線なのだと。

 

 

 マジでなにを聴いても、え?EXOの「Tempo」すごくね?となる。

 メンバーの成長、業界の成長が奇跡的に噛み合った世界の宝……。

 それが「Tempo」なのである。

 半年を経て、ついにここまで思うに至った。恐ろしい話だ。俺はいつのまにかすっかりキ○ガイ“EXO-L”(EXOのファンダムの名)になってしまっていた!!!!!!!!!!

 

 

 EXOの「Tempo」に出会って人生が変わったんですよ。

 もっと音楽が好きになったと胸を張って言える。ひとにも優しくなった。全然知らないEXO初心者の年上の女性にDMで丁寧にレクチャーするくらい優しくなった。

 ……もし生まれ変わっても、俺はEXOの「Tempo」に出会う人生を選びたい。

 ウィー・アー・ワン。エクソ、サラハンジャ。

 

 

 みんな、K-POPに興味がなくても、ナムジャドルに興味がなくても1回EXOの「Tempo」を集中して聴いてみてほしい。いや、聴いてみな。

 

 飛ぶぞ。

 

↓飛んだあと

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▲ハイパー・テルル